こんにちは!GTNET車検センター横浜都筑です。
今回は、今も不動の人気を誇る「トヨタ スープラ」JZA80型のクラッチ交換作業についてのご紹介です。
今回の状況としましては、高速走行時に急に駆動が伝わらなくなり、不動になってしまったとお客様から入電がありまして、そのままレッカーにて緊急入庫となりました…。
車両の近くに寄っただけでも異臭がします。
臭いからして相当にクラッチディスクが焼けている感じでしょう。
さて、さっそくミッションを降ろして確認をしていきます。
(今回はクラッチディスクの削れた粉が酷く、なかなか写真が撮れなかった為文章メインとなります…。)
ミッションを降ろしたところです。この時点で、普通ではありません。
綿状になったクラッチフェーシング(クラッチディスク表面の材質)がはみ出しています。
セルモーターの周りにもびっしりと詰まっています。
この様にディスクの残骸があちらこちらへと飛散、付着してしまっていますね…。
ミッション側にもこびりついています。
取り外したクラッチカバー、クラッチディスクがこちら。
なんと、フェーシングが全てなくなってしまっています!
磨耗限界をむかえ、吹き飛んでしまったようです…。
こちらは車両は違いますが、過去にご紹介したBRZの物です。
新品部品と見比べて頂くと、その損傷具合がわかるかと思います。
通常はまずクラッチが滑りだしてトラブルの予兆が出るのが一般的ですが、今回は高速走行で一気に進行してしまったのでしょう。こうなるとクラッチは全く使えない状態になってしまいます。
さらに、フライホイールにも相当な熱が加わったようで、歪みがでておりクラッチディスクのリベットで傷だらけになってしまっているので再使用不可でした。
今回の作業での主な交換部品は下記の通りです。
・フライホイール
・クラッチディスク
・クラッチカバー
・レリーズベアリング
・ボルト、ブーツ類一式
・その他ショートパーツ
交換後はグリス類も全て新品になっているのでとても動きがスムーズです!
スープラぐらいの年式の車両になってくると、新車からずっと無交換でペダルが硬くなっている
車両が多いので、交換すると別の車のようになりますね!
納車時には「新品ってこんなに軽いんだ!?」とお客様も驚かれていました(^^)
これで、また安心して乗れますね!
気になる価格ですが、純正部品を使用した場合で約12万〜になります!
勿論社外部品の取付にも対応しております!
クラッチの異音等なにか車に異変を感じた際には何なりと当店にお問い合わせ下さい!